射撃の種類・得点方法や魅力に迫る。プレッシャーに撃ち勝ちメダルに期待

射撃 競技種目

射撃競技はピストルやライフルを構えて標的に命中させる競技ですが、1発ごとの得点が加算されて少しでも位置がずれると大きくスコアに影響します。基本的に射撃競技はヨーロッパが盛んな地域になるためイタリアやドイツ、ロシアなどが強豪国ですが、アメリカ合衆国や韓国、中国なども好成績を残しています。
射撃は2020年の東京大会からは混合団体エアピストルや混合団体エアライフル、混合団体トラップが種目に加えられ、どのような勢力になるか興味深いです。オリンピックの射撃競技は男子は第1回からあり歴史が長いですが、女子は1968年のメキシコシティー大会からで半分の歴史です。男子は過去に6個のメダルを獲得しましたが女子は銀メダルが1個のみで、アジア勢では韓国や中国がライバルとして立ちはだかっています。東京オリンピック2020では混合の種目が追加され、今までとは違った勢力が現れることを期待できる大会になりそうです。

射撃の歴史

ライフル射撃は銃器の発達により15~16世紀のヨーロッパを中心に始まり、世界各国にスポーツとして射撃が採用されるようになっています。
クレー射撃は18世紀のヨーロッパの貴族が当時は王族しか認めていなかった狩猟を模して標的として鳩を放して撃ち落とす方法が起源で、後に鳩の代わりに素焼きの皿を標的として競技化されています。クレーは素焼きの皿のことで、名前の由来になっていることが特徴です。

オリンピックの歴史

オリンピックの射撃競技はライフル射撃が1896年のアテネ大会から正式種目になり、1904年のセントルイス大会と1928年のアムステルダム大会以外はすべての大会において行われています。現在では参加国数が陸上競技についで多いなど世界ではポピュラーな競技で注目度が高いです。一方のクレー射撃は1900年のパリ大会から正式種目になり、現在に至るまで継続して行われています。
1968年のメキシコシティー大会で女子選手が初めて参加し、1972年のミュンヘン大会から1980年のモスクワ大会まで男女混合で実施された種目もありましたが1984年のロサンゼルス大会から女子種目が独立して行われるようになり現在に至っています。

種目の歴史

種目の歴史
種目はライフル射撃とクレー射撃に分類され、男子と女子に分かれています。
当初はライフル射撃は50メートルピストルや25メートルラピッドファイヤーピストル、クレー射撃は男子トラップがありましたが現在では種目が増えており男子のライフル射撃が10メートルエアピストルやエアライフル、50メートルライフル伏射や3姿勢、クレー射撃はダブルトラップやスキートがあります。女子は1968年のメキシコシティー大会からですが、ライフル射撃は10メートルエアピストル、エアライフル、25メートルピストル、50メートルライフル3姿勢があり、クレー射撃はダブルトラップ、スキート、トラップがあります。過去にはミリタリーライフルなどが個人と団体で開催されていましたが、現在ではシンプルになりました。

世界の強豪国と日本人選手の活躍

強豪国は金メダル54個で109個のメダルを獲得したアメリカ合衆国を筆頭に、中国、ロシア(ソビエト連邦)、イタリア、スウェーデン、イギリスなどが続いています。日本は金メダル1個銀メダル2個銅メダル3個の合計6個のメダルを獲得しましたが、アジア勢では韓国や中国に次いで3番目です。
1960年のローマ大会並びに1964年の東京大会でも吉川貴久選手が50メートルピストルにて銅メダルを獲得しました。
日本人選手の金メダルは1968年以降は1984年のロサンゼルス大会において48歳で蒲池猛夫選手が男子25メートルラピッドファイヤピストルで獲得したのみで、この競技ではドイツやポーランド、ソビエト連邦などが強豪国です。
1992年のバルセロナ大会で渡辺和三選手が男子トラップで銀メダルを獲得・木場良平選手が50メートルフリーライフル3姿勢で銅メダルを獲得しました。女子では未だに日本人選手のメダル獲得者はなしです。
近年では強豪国として男子ではドイツやロシア、中国、イタリア、韓国が多く、種目によって分かれています。女子では韓国や中国、ブルガリア、イタリア、アメリカ合衆国、ロシアで、日本人選手は1988年のソウル大会で長谷川智子選手が25メートルピストルで銀メダルを獲得しています。

期待の日本人選手

日本は現在において若手の射撃選手の育成に力を入れ、10代の選手も育ってきていますが必ずしも若い選手が有利とはいえない競技なので前回の2016年のリオデジャネイロ大会に出場した選手はやはり有力な候補になる可能性が高いです。
現時点での最有力候補は2008年の北京大会から3連続出場しているピストル射撃の松田知幸選手で、2008年の北京大会では8位入賞を果たしています。同じピストル射撃25メートルラピッドファイアピストルでは秋山輝吉選手や、2016年のリオデジャネイロ大会で10メートルエアライフルなど3種目に出場し50メートルライフル3姿勢の選手の山下敏和選手も2020年の東京大会に出場する可能性があります。
女子ではスキートで2016年のリオデジャネイロ大会で18位だった石原奈央子選手は、2020年の東京大会ではさらに上位を期待できます。ほかにもピストル2種目に出場した佐藤明子選手や、2004年のアテネ大会と2012年のロンドン大会に出場した小西ゆかり選手も注目されています。

ルール・競技概要

ルール・競技概要
射撃スポーツは、ピストルや銃を使う特殊な競技のため、日本代表で選ばれている選手たちは、自衛隊や警察官などの職業に就かれている人が多くいます。
射撃スポーツは、一般的なスポーツ競技とは違い、筋肉や持久力など体力要素はあまり必要としません。その代わりに重要なのは、的を狙う「集中力の持続」です。つまり、精神面が非常に重要な競技になります。ですので、50代でも現役で競うことができるスポーツなのです。
射撃スポーツは簡単に説明すると「ライフル銃」や「ピストル」を用いて行われ、その的中した点数を競う競技です。一言で「射撃」と言っても種目によって異なり、「銃種」や「射距離姿勢」「弾数」などで種目の名前が変わります。

行われる射撃は「6種類」あります。

  1. ライフル射撃
  2. ピストル射撃
  3. クレー射撃
  4. ランニングターゲット射撃
  5. 近代5種競技
  6. バイアスロン競技

ライフル射撃のルール

ライフル射撃の特徴は、ライフル銃やピストルを使用して、固定された紙標的に弾を発射して当たった場所により点数を競っていきます。またライフル射撃には、ライフル男子とライフル女子に分かれています。

ライフル男子は3種目あります。

  1. 50mライフル3姿勢
  2. 50mライフル
  3. 10mライフル

ライフル女子は2種目あります

  1. 50mライフル3姿勢
  2. 10mライフル

「3姿勢」とは

「3姿勢」とはライフルの構え方のことで「立射」「膝射」「伏射」です。

「立射」

「立射」はグローブの使用が許可されており、銃を支える手をなるべく垂直にして、肘は腰骨、もしくは脇腹で支えます。頭の状態ですが、傾いていたら平衡感覚がズレてしまうので、なるべく立てておきます。体を後にそらして、銃とのバランスを取り、両足を肩幅くらいに開きます。

「膝射」

次に「膝射」ですが、こちらもグローブの使用は許可されています。頭はなるべく垂直にし、銃を支える腕の肘は膝の上に乗せます。後方の足を折り曲げ、足首の上に座ります。この時に、足首の下にニーリングロールを使うことが可能です。

「伏射」

最後に「伏射」ですが、こちらもグローブの使用は許可されています。頭は極端に左右や前後に傾けないようにし、肩付けは、いつも一定のところに一定の力で着用します。

50mライフル3姿勢のルール

体を支える腕と地面との角度は「30度以上」です。ライフル男子3種目、ライフル女子2種目の中から「50mライフル3姿勢」のルールを説明していきます。

「男子50mライフル3姿勢」のルール

ライフル男子の50mライフル3姿勢は、伏射40発、立射40発、膝射40発という発射段数を3姿勢通しで「2時間45分」で行い、「1308満点」で競います。各姿勢で、40発の合計120発の得点上位から順位を決定していきます。
各姿勢の本射開始前の試射は、弾数は無制限ですが、本射後の試射は許されていません。ちなみに試射時間も本射時間に含まれます。

「女子50mライフル3姿勢」のルール

同じライフル種目である、ライフル女子の50mライフル3姿勢は、伏射20発、立射20発、膝射20発を3姿勢通しで1時間45分以内で行わないといけません。3姿勢で60発の合計得点の上位から順位を決めていきます。後は、ライフル男子とルールは同じです。

まとめ

まとめ
2020年の東京大会は地元の日本で行われるオリンピックで、女子では射撃競技が正式種目になって初になります。また、新しく混合の種目が加わっているため、世界の強豪にどのように立ち向かっていけるか注目されます。
競技会場は陸上自衛隊朝霞訓練場で都内から近く、新種目も加わるなど注目される競技です。射撃競技は的に向けてピストルやライフルなどを発射する競技ですが、強豪国はヨーロッパ勢やアメリカ合衆国、韓国や中国などのアジア勢を中心に勢力図が変わってきています。
日本は射撃競技において金メダルの獲得の実績があるため、どのようになるか期待したいです。射撃は利き目と利き手が異なる選手は利き目のほうに目隠しをする傾向がありどのような争いになるか注目されます。射撃はルールは簡単ですが競技人口が多く強豪国も増えつつあるため、東京オリンピック2020での日本人選手の躍進に期待したいです。

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