男女共にメダルに期待のアーチェリー。今から徹底的に歴史や見所を解説

アーチェリー 競技種目

歴史

オリンピックは1896年のアテネ大会から始まりますが、アーチェリー競技は1900年のパリ大会からですが1924年から1968年まで半世紀にわたって開催されない時期がありました。しかし、1972年のミュンヘン大会で再び正式種目として復帰しています。現在は1988年に団体種目が追加され、FITAオリンピックラウンド男子個人、女子個人、男子団体、女子団体と4種目あり、強豪国は韓国、アメリカ合衆国、ベルギー、フランスと続いています。
過去には鳥を的にした競技も行われていましたが、1972年のミュンヘン大会からは男子も女子も個人戦と団体戦の4つに集約され、ルールも統一されています。戦前のオリンピックはベルギーやアメリカ合衆国がメダルを独占していましたが、現在では韓国や中国などのアジア勢の躍進が続いています。

起源から強豪国の移り変わり

起源から強豪国の移り変わり
アーチェリーの起源は弓矢が人類が手にした最初の飛び道具であり、有史以前からあるとも言われています。弓矢はスポーツとして扱われる16世紀までは狩猟や戦などで使われ、飛び道具として用いられていたことが特徴です。アーチェリー競技の由来は16世紀にイギリス国王のヘンリー8世が催した御前試合で、弓矢を的に向けてスコアを競う方式になっています。
アーチェリーはヨーロッパが発祥ですが弓矢は中国などでも古くから使われ、その影響もあって選手の実績に活かされているようです。オリンピックのアーチェリーは基本的に中断前の戦前と再開後の戦後では方式やルールが異なり、日本人選手もメダルを獲得するようになりました。しかし、男子は韓国やアメリカ合衆国、イタリア、女子は韓国や中国などの強豪国がほぼメダルを独占する傾向があり、新しい勢力が出現することが望まれています。日本のアーチェリー競技は注目度が高く、次回の東京オリンピックではどのような躍進をするのか期待できそうです。

女子日本人選手の活躍の歴史

1972年のミュンヘン大会で復活し1988年のソウル大会で団体戦が始まり、日本選手は2012年のロンドン大会で古川高晴選手が銀メダルを獲得し、女子団体の蟹江美貴選手、早川漣選手、川中香緒里選手が銅メダルを獲得して一躍注目された競技です。個人戦はトーナメント戦で6ポイント先取、団体戦は1セット6射を最大4セット実施して5ポイント先取で勝者になり、同ポイントであればシュートオフで決着を付けます。

男子日本人選手の活躍の歴史

FITAラウンド男子個人は1972年から1988年まではアメリカ合衆国の選手が金メダルをほぼ独占していましたが、2012年のロンドン大会や2016年のリオデジャネイロ大会では韓国の選手が金メダルを獲得しています。
日本人選手は2004年のアテネ大会で山本博選手、2012年のロンドン大会で古川高晴選手が銀メダルを獲得しています。男子団体は韓国とイタリア、アメリカ合衆国がメダル争いをする傾向があり、日本人選手はメダルを獲得していないことが現状です。

女子での世界の強豪国

女子の個人戦は1972年のミュンヘン大会と1976年のモントリオール大会ではアメリカ合衆国でしたが、1984年のロサンゼルス大会以降はほぼ韓国が独占しています。韓国以外の強豪は以前はロシア(ソビエト連邦)でしたが、最近では中国との争いになっています。
団体戦は金メダルはすべて韓国で、中国が銀メダルで続いている状況ですが2012年のロンドン大会で日本が銅メダルを獲得したことで一躍注目されました。

ルール・競技概要

ルール・競技概要
場所は東京都江東区の夢の島公園アーチェリー場で開催されます。慣例通り開会式に先だっての朝イチ9時からの開催になります。男女個人は64名の参加で1ヶ国最大三人までの出場枠の制限があります。団体は12ヶ国の出場になっています。
2020のアーチェリーは世界アーチェリー連盟(WA)【WorldArchery】が主管で実施し、WAのルールブックに沿って行われます。このためルールに関しても従来のWA主管の国際競技大会【ワールドカップ】【世界選手権】とほぼ同等の運営で基本的に競技自体のルールの変更はないです。しかし男女の個人戦・団体戦に加えて、今回東京大会から初めて混合団体戦での5種目での競技で行われます。

基本事項

標的:直径1.22m(的の中心は地上面から1.3m)
距離:70m

ランキング・ラウンド

6射×12エンドで72射の実射が行われ、1エンドは240secです。最高点は個人720団体2160点で、これがいわゆるフルマークになります。同点決勝の場合10点(黄色の的最中心)の的中数で順位付けを行います。

個人戦

64人によるトーナメント戦で、6ポイント先取で勝ち抜けです。1セット勝者に2ポイントが入る為に最低3セットが行われます。同点の場合は1ポイントだが最大5セットまでしか実施されず、決着がつかない場合は、シュートオフの一発勝負です。一射あたり20secの制限時間時間があります。

団体戦

1セット6射、つまり3人が2射試技、最大4セットで5ポイント先取が勝ち抜けです。
勝、分けの場合の与ポイントは個人戦と変わらず、同点の場合のシュートオフが3人1射ずつになります。

開催会場

夢の島公園 アーチェリー会場
東京都江東区夢の島二丁目1番4号

開催日程

7月24日から8月1日にかけて男女個人・団体戦・混合団体戦の5種目が開催されます。

7月24日(金) 9:00-11:00(女子個人ランキングラウンド)
13:00-15:00(男子個人ランキングラウンド)
7月25日(土) 9:30-12:05(混合団体1回戦)
14:15-17:25(混合団体準々決勝・混合団体準決勝・混合団体3位決定戦・混合団体決勝・混合団体表彰式)
7月26日(日)  
9:30-11:05(女子団体1回戦)
13:45-17:25(女子団体準々決勝・女子団体準決勝・女子団体3位決定戦・女子団体決勝・女子団体表彰式)
7月27日(月) 9:30-11:05(男子団体1回戦)
13:45-17:25(男子団体準々決勝・男子団体準決勝・男子団体3位決定戦・男子団体決勝・男子団体表彰式)
7月28日(火) 9:30-13:25(男子個人1回戦/2回戦・女子個人1回戦/2回戦)
16:00-19:55(男子個人1回戦/2回戦・女子個人1回戦・/2回戦)
7月29日(水) 9:30-13:25(男子個人1回戦/2回戦・女子個人1回戦/2回戦)
16:00-18:40(男子個人1回戦/2回戦・女子個人1回戦/2回戦)
7月30日(木) 9:30-13:25(男子個人1回戦/2回戦・女子個人1回戦/2回戦)
16:00-18:40(男子個人1回戦/2回戦・女子個人1回戦/2回戦)
7月31日(金) 9:30-11:15(女子個人3回戦)
14:45-17:20(女子個人準々決勝・女子個人準決勝・女子個人3位決定戦・女子個人決勝・女子個人表彰式)
8月1日(土) 9:30-11:15(男子個人3回戦)
14:45-17:20(男子個人準々決勝・男子個人準決勝・男子個人3位決定戦・男子個人決勝・男子個人表彰式)

公式サイトオリンピック競技スケジュールページ

アーチェリーに必要なこと

アーチェリーに必要なこと
アーチェリーはただ単に的を目掛けて弓を引いて矢を放つことだけでなく、風向きや風速を考慮しないといけないため知性がないと厳しいです。生涯スポーツとしても人気が高く選手の年齢差が大きいため、団体戦になるとコミュニケーションをして結束力を高めることが求められます。

オリンピックの出場人数や出場条件

日本ではターゲット、フィールド、インドアの3競技が行われて2年に1度世界選手権が開催されますが、オリンピックではターゲットのみになり男女混合のミックス戦もあります。
オリンピックの出場選手の数は男子64名女子64名で、2020年の東京大会では2019年の世界選手権が最大の予選になって31名が決まります。
日本代表は開催国として3名が出場でき、残りの28名の選手が世界選手権で決まるため今後の展開に目が離せなくなってきました。
オリンピックは予選落ちがなく最初にマッチ戦の対戦相手を決めるためのランキングラウンドが行われ、全選手の順位を確定する仕組みです。個人戦はランキングラウンドの結果で1位と64位、2位と63位などの組み合わせでトーナメント戦が行われます。1セットは3射で20秒の制限時間の中で最大5セットを行い、先に6ポイントを上げた選手が勝ちになる仕組みです。3位決定戦は準決勝で敗退した選手が争って決め、勝てば銅メダルを獲得します。
団体戦は12カ国が参加してランキングラウンドのチーム3名の個人得点を合計したものが団体の得点になり、その順位で1位から4位まで不戦勝で以下は5位対12位、6位対11位という組み合わせでトーナメント戦を行います。

日本人選手のオリンピックでの展望

日本人選手のオリンピックでの展望
やはり2012年のロンドン大会で女子初となる団体での銅メダルを獲得したため、韓国一強を打ち破れるかが注目されています。
注目選手は川中香緒里選手で、ロンドン大会で銅メダルを獲得してリオデジャネイロ大会に出場しています。早川漣選手はアーチェリー最強国の韓国で育って日本国籍を取得し、一度競技から離れていましたが東京大会で復帰します。日本女子団体は世界ユース選手権キャデット部門で金メダルを獲得し、ベテランと若手の融合が期待されています。

女子日本人選手の期待

東京オリンピック2020では半世紀ぶりに日本で開催されるため、2大会ぶりにメダルを獲得することが期待されています。メダルの獲得の可能性が高い種目は女子団体ですが、同じアジア勢の韓国や中国がライバルになります。
日本は東京大会で開催国になるためメダルの獲得を期待したいものですが、そのためには韓国などの強豪に勝ち抜く必要があります。女子は韓国の一強状態が長く続いていることや中国などアジア勢の躍進もありますが、2012年のロンドン大会での団体の銅メダル以上の躍進を期待したいものです。出場選手は2019年に行われる世界選手権で決まるため、今後の展開に目を離せないところです。

男子日本人選手の期待

日の丸JAPAN
アーチェリーは弓矢を的に向けて放つなど年齢を問わず楽しめますが、高いスコアを出すためにはそれ相応の技術力が必要です。
男子は個人戦で銀メダルの実績があるため、可能性がある選手が登場することが望まれます。
注目選手は古川高晴選手でロンドン大会で銀メダルを獲得しましたが、前回の大会では6位に終わりリベンジできるか注目されます。36歳で迎える2020年の東京大会ですが、アーチェリーは40代のトップ選手もいるため注目度が高いです。東京オリンピック2020は日本で開催されるため最低でも銅メダルは獲得したいもので、今後の世界選手権などの結果が注目されます。

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