はじめに
令和の幕開けと共に次なる話題になるのはやはり2020年に開催される東京オリンピックです。来る2020年7月24日~8月9日までのおよそ2週間夢の祭典がいよいよ開催されます。そして、次にいつくるか分からない自国開催のオリンピックに我先にとチケットを求めたい方も多くいます。そこで今回はチケットを手にするにはどうすれば良いのかご紹介をしていきます。
チケット争奪戦はGW明けから
4/18(木)よりチケット販売用の専用サイトがオープンされました。来年に向けての先取りチケットは全てネットの抽選方式のみにて行われます。購入までの手順は下記の通りです。
- 抽選申込受付開始 5月9日(木)10:00
- 抽選申込受付終了 5月28日(火)23:59
- 抽選結果発表・購入手続開始 6月20日(木)
- 購入手続終了 7月2日(火)23:59
購入までの手順
1.IDの発行
専用のサイトでチケットの抽選申込みをするためには公式サイトでIDを登録する必要があります。「TOKYO 2020 ID 登録」ページはこちらです。是非チェックしてみてください。ID登録をしておくことでチケットの抽選申込みが出来るのはもちろんですがその他にもお得な情報を得る事が出来ます。
▼公式登録サイト
https://id.tokyo2020.org/oidc/login.html
2.競技セッション、チケットの種類・座席・枚数を選択
5/9(木)10時より抽選申込みが可能となります。競技セッション(※後ほど詳細は説明)、チケットの種類・座席・枚数を選択を選択して自分が求めているチケットの内容に誤りが無いかを確認します。問題なければ手続きを完了させて結果発表を待ちます。なお、受付は5/28(火)23時59分までとなっています。
※6月2日追記、期日が近づくにつれて抽選サイトへのアクセスが増加し最終的には29日午前11時59分に締め切りとされました。これにはあれだけアナウンスをしておきながら、事前に申込をしていた人は確率が下がる可能性もあるので不満の声もネット上で見かけられました。
3.抽選結果発表・購入手続き
6月20日(木)より結果発表がされます。ここで自分の申し込んだ内容が当選しているかを確認します。その後、当選した場合は購入手続きを行います。なお、購入手続きは7/2(火)23時59分までに済ませておく必要があります。
♦当選枚数には上限がある
1人あたりに当選可能となるチケット枚数は上限があります。第1希望、第2希望を合わせた合計申込枚数は最大60枚まで、当選枚数は最大30枚までで1つのセッションにおける申込上限は2枚から8枚までとなっています。1人1IDまでしか設定が許されておらず、仮に同一人物の複数ID発行および申込みが発覚した場合にはたとえ当選していたとしても無効となる可能性があると公式サイトでも記述があるので注意が必要です。
元々は多くのイベントで先着順でのチケット販売というのが主流ではありましたが、最近は公平性を保つために抽選方式を取っているイベントも多いです。特に4年に一度で次はいつ日本に来るかも分からない自国開催なのですからその倍率はすさまじいものになる事は間違いないでしょう。特に人気競技の決勝戦ともなれば当選したら運が良かったとしか言いようがないような確率になってくるでしょう。このあたりは全ての人が平等な条件なので、ルールを守って申込みをして下さい。
♦セッションとは?
ここまでの説明で何となくチケット購入の流れはご理解頂けたかと思いますが、度々出てくる「セッション」という単語が聞きなれないという方も多いことかと思います。
セッションとは「チケットが販売される単位」
の事を指します。例えばオリンピックに限らずスポーツの試合は1日に何試合も行われる事がよくあります。
例. ビーチバレー
予選1試合目:〇〇 vs △△
予選2試合目:×× vs □□
このような場合は、1試合目で1チケット、2試合目で1チケットとチケットが分かれます。つまりこの1チケットにあたるのが1セッションというわけです。
♦チケットも種類が色々
単にチケットと言っても種類がいくつかあります。実はチケットの種類によって申し込める枚数にも限りがあるので注意が必要です。また、
チケットの中には「東京2020みんなで応援チケット」とよばれるファミリー向けチケットがあります。こちらは、「12歳未満の子ども、60歳以上のシニア、障がいをお持ちの方、いずれか1名以上を含む家族・グループ」が対象
となります。
チケットの価格
競技、種別等 価格 開会式 12,000円~300,000円 閉会式 12,000円~220,000円 水泳(競泳) 5,800円~108,000円 水泳(飛込) 3,500円~30,500円 水泳(アーティスティックスイミング) 4,000円~45,000円 水泳(水球) 3,000円~18,000円 水泳(マラソンスイミング) 3,500円~5,500円 アーチェリー 3,000円~7,000円 陸上競技(トラック&フィールド) 3,000円~130,000円 陸上競技(マラソン) 2,500円~6,000円 陸上競技(競歩) チケット販売なし バドミントン 4,000円~45,000円 野球 4,000円~67,500円 ソフトボール 2,500円~25,500円 バスケットボール(3X3) 3,000円~18,000円 バスケットボール(バスケットボール) 3,000円~108,000円 ボクシング 3,500円~45,000円 カヌー(スラローム) 3,000円~10,000円 カヌー(スプリント) 3,000円~9,500円 自転車競技(BMXフリースタイル) 4,000円~10,000円 自転車競技(BMXレーシング) 3,000円~12,500円 自転車競技(マウンテンバイク) 3,500円~5,000円 自転車競技(ロード(ロードレース・ゴール、個人タイムトライアル)) 3,500円~5,500円 自転車競技(トラック) 4,000円~14,500円 馬術(馬場馬術、総合馬術、障害馬術) 3,000円~16,000円 フェンシング 3,000円~11,500円 サッカー 2,500円~67,500円 ゴルフ 3,000円~10,000円 体操(体操競技) 4,000円~72,000円 体操(新体操) 4,000円~36,000円 体操(トランポリン) 5,500円~16,000円 ハンドボール 3,500円~20,000円 ホッケー 2,500円~10,000円 柔道 4,000円~54,000円 空手(形、組手) 3,500円~12,800円 近代五種 2,500円~4,000円 ボート 3,000円~9,500円 ラグビー 2,500円~25,500円 セーリング 3,000円~5,500円 射撃(ライフル、クレー) 2,500円~5,500円 スケートボード(パーク、ストリート) 4,000円~11,500円 スポーツクライミング 3,000円~12,500円 サーフィン 3,000円 卓球 3,500円~36,000円 テコンドー 3,000円~9,500円 テニス 3,000円~54,000円 トライアスロン 4,000円~8,000円 バレーボール(ビーチバレーボール) 3,500円~45,000円 バレーボール(バレーボール) 4,000円~81,500円 ウエイトリフティング 2,500円~12,800円 レスリング(フリースタイル、グレコローマン) 4,000円~45,000円 「※価格は変更となる場合があります。」とのことですので最終確認の際は公式のOlympic Games Tokyo 2020 Price Listをご確認ください。
チケットの種類
開会式/閉会式のチケット
一般チケット:1つのIDで1セッション2枚が上限
みんなで応援チケット:1つのIDで1セッション4枚が上限
各競技の決勝チケット
一般チケット:1つのIDで1セッション4枚が上限
みんなで応援チケット:1つのIDで1セッション6枚が上限
各競技の予選チケット
一般チケット:1つのIDで1セッション6枚が上限
みんなで応援チケット:1つのIDで1セッション8枚が上限
ただし、ここで注意をして頂きたいのは1つのIDで申込みが可能なのは第1、第2希望を合わせて60枚分、当選枚数は30枚が上限であるという事です。これを超えた枚数は発券出来ませんのでどれを選択するかは非常に重要です。
当選確率を上げるためには
当選確率をあげたければ単純な方法ではありますが、どのように当選が決まるか基本に立ち返る必要があります。当選確率は下記の式で決定されます。
応募数÷販売枚数
1.当選確率の高いチケットを予想して選ぶ
応募数がそもそも少ない、または販売枚数自体が多いチケットを選択する事で当選確率を上げる事は可能です。会場のキャパシティが限られるチケットなどは倍率が高くなりますので、「競泳・柔道・体操・卓球・バトミントン・バスケット」などは正直運頼みの選択になります。競技に対するこだわりがなく、とにかく目の前でオリンピックを味わいたいという事が目的であれば倍率が低いところを狙いうちしましょう。
2.家族・友人との連携プレー
1IDで申し込めるチケットの枚数は制限があります。そうなったらあとは自分の身の回りの人も巻き込んでとにかく数の力を使って強引に身内の応募数を増やす方法があります。ただし、これはオリンピックは見れたら見たいけどくらいに思っている比較的角度の低い方でないとお願いを出来ないため自分の身の回りにいる方のオリンピックに対する温度感を推し量りつつお願いをしましょう。皆でまとめて1つの競技に集中的に申し込みをして当選した分だけを後から公平にじゃんけんで決めるというのも1つの手でしょう。
もし抽選にはずれてしまったら
あまり考えたくはないですが、現実的に倍率を考えると当選しない確率は非常に高いです。そのため、次善の策として次なる手段を頭に入れておく必要があるのですが、それが「先着順販売(二次販売)」「直前期販売(三次販売)」になります。
先着順販売(二次販売)
これはいわゆる早いもの勝ちです。抽選方式で大半のチケットは売れてしまうでしょうが、一定数は売れ残りが出たり、また抽選では出回っていなかった分のチケットが販売される事になります。こちらは正式な販売開始日程は公表されておりませんが、2019年秋頃に開始されるのではないかと思います。先ずは抽選へ申し込んでその結果を見て判断されるという方がほとんどかと思いますので、随時最新の公式サイトの情報をチェックしておく必要があります。
直前期販売(三次販売)
抽選販売→先着順販売(二次販売)を経てそれでもなお売れ残りがあれば直前期販売(三次販売)として売られる事になります。公式チケットサイトでの販売はもちろんですが、それ以外にもコンビニなどで購入する手段です。また、既にチケットを入手したけど都合が悪くなり払い戻しをしたいという方が出た場合にチケットを売りたい人とチケットが欲しい人とでやり取りが出来る公式リセールサービスというものも展開されます。ただし、情報を逐一チェックしていたとしてもタッチの差で逃してしまうものですから、こちらに関してはあまり期待はしない方が良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回の記事を読んでいただければ2020年の東京オリンピックに向けて今から準備をしていく必要がある事がお分かり頂けたかと思います。
実際に申込みをすると言ってもあらゆる選択肢があり、どの競技を選ぶのか、どの日程を選ぶのかは非常に重要です。
そしてここで1つ申し上げておきたいのは後から「先着順販売(二次販売)」「直前期販売(三次販売)」という手段があるからと言って安心をしない方が良いという事です。「先着順販売(二次販売)」「直前期販売(三次販売)」というのはその名に二次、三次とついているようにあくまでも第二、第三の方法であって抽選方式で余った分が出回るに過ぎません。特に人気歌手のコンサートチケットを申し込んだ経験のある方であればお分かりでしょうが、先着順販売(二次販売)というのは本当に一瞬にして終わります。人気チケットであれば販売開始5分でチケット売り切れなんていうのはザラです。
4年に一度のオリンピック、次にいつくるか分からない自国開催となれば間近で見たい気持ちは皆同じという事です。そこは一縷の望みをかけて抽選方式に全力を投じる事をオススメします。