2020でのレスリングを満喫する為の準備・見どころや過去のおさらい

レスリング 競技種目

歴史

オリンピックにおけるレスリングは1896年のアテネオリンピックから実施され、1900年のパリオリンピックでは中断したものの以降の大会から継続して行われています。

1896年当初の種目は男子グレコローマンのみで、1904年のセントルイスオリンピックから男子フリースタイルが加わり、女子フリースタイルは2004年のアテネオリンピックからです。(ウィキペディアより)

メダル獲得数

メダル獲得数は金メダルでは62個のソビエト連邦がトップですが、個数では金メダルは54個ですが合計で132個のアメリカ合衆国が多いです。日本は金メダル32個、銀メダル20個、銅メダル17個の合計69個で、金メダルの数ではソビエト連邦、アメリカ合衆国に続く3位と躍進しています。なお、ソビエト連邦はロシアになるため合計では金メダルが91個、銀メダルが47個、銅メダルが38個になり、合計で176個でアメリカ合衆国よりも多くレスリング強豪国として圧倒的な地位を築いています。

日本のライバル

日本のライバルはロシアやアメリカ合衆国のほかトルコ、スウェーデン、フィンランド、ハンガリー、ブルガリアなどヨーロッパ勢で、アジア勢では韓国が続いています。
フリースタイルはアメリカ合衆国が金メダル47個を含む110個のメダルを獲得し、ロシア(ソビエト連邦)、日本、トルコ、スウェーデン、フィンランドと続きます。グレコローマンはソビエト連邦(ロシア)が金メダル39個を含む74個のメダルを獲得し、フィンランドやスウェーデン、ハンガリー、ブルガリアなどヨーロッパ勢が続き、日本は金メダル4個、銀メダル5個、銅メダル2個と合計で13個でアジア勢では韓国に負けています。

日本人金メダリスト

男子

1972年
54キロ級に加藤喜代美選手
1972年
57キロ級に柳田英明選手
1976年
52キロ級に高田裕司選手
1976年
74キロに伊達治一郎選手
1984年
57キロ級に富山英明選手
1988年
48キロ級に小林孝至選手
1988年
52キロ級に佐藤満選手
2012年
65キロに米満達弘選手

女子

2004年・2008年・2012年
63キロ級に伊調馨選手(三連覇)
2004年・2008年・2012年
55キロ級に吉田沙保里選手(三連覇)
2012年
48キロ級に小原日登美選手
2016年
48キロ級に登坂絵莉選手
2016年
58キロ級に伊調馨選手
2016年
63キロ級に川井梨紗子選手
2016年
69キロ級に土性沙羅選手

ルール・競技概要

ルール・競技概要
レスリングは、選手の体同士がぶつかり合う競技です。様々な技を掛け合う勝負であり、道具は使用せず、衣服を掴むこともありません。また、選手は赤か青のユニフォームを着用となります。どちらの色になるかは、抽選番号で決まります。対戦相手より小さい番号だと赤で大きい番号だと青になります。選手は、レスリングシューズを履き、紐がほどけないようにテープを巻く等の対策をしています。

男子がフリースタイルとグレコローマン女子はフリースタイル

試合は、トーナメント式で直径9メートルの円形マットの上で行われます。種目は、男子がフリースタイルとグレコローマンの二種目あります。
女子は、フリースタイルの一種目のみとなっています。男女共に規定体重による6階級があります。ですが、2kg迄はオーバーを認められています。選手の健康維持のためです。

グレコローマン

グレコローマンとは、上半身のみで組み合う競技です。下半身に技を掛けることは反則となります。なので、足を使った技はありません。投げ技等のダイナミックな技が見られ、こちらの方が本格的な格闘技です。

フリースタイル

フリースタイルは、全身を使い組み合う競技です。タックルでバランスを崩す事が多く、様々な技が使用されていきます。
対戦相手の心理を読み、攻撃をしたり防御をしなければならない種目です。しかし、どちらの種目も打撃や絞め技、間接技は使用しません。使用した場合は、反則となります。

ルール

ルール
続いては、レスリングのルールについて説明します。試合は、3分間×2ピリオド行われます。
最初の3分間が終わると、インターバルとして30秒あります。円形マットの黄色いゾーンはセンターと呼ばれ、場内であることを示します。赤いゾーンはパッシビティゾーンと呼ばれ、場外まで1mを示します。場外まで選手が出てしまうと、試合は一時中断になります。どちらの種目も、フォールが決まるかポイントを多く獲得した方が勝ちとなります。ポイントを多く獲得していても、フォールが決まってしまえば勝敗が決まります。
フォールとは、相手を組み伏せて1秒間マットの上に両肩を同時につけることです。片方のみがついても、フォールとは認定されません。

ポイントで決まる場合

フォールが決まらなかった場合は、点差によって勝ちが決まります。グレコローマンの場合は8点差で、フリースタイルの場合は10点差です。
この点差で勝つことを、テクニカルフォールと呼ばれています。ポイントを獲得するためには、技を掛けて相手を不利にしなければなりません。その技等に応じてポイントが決まります。ポイントは、1点と2点、4点と5点の4種類あります。例えば、足が場外に出た場合は1点、寝技からの投げ技が決まれば5点が与えられます。また、警告を3つ受けた時点で敗けが決まります。警告は、技を仕掛けないような消極的な姿勢が見られた場合や、反則をしたときに与えられます。
グレコローマンのみ、立ち技からスタートし攻撃を行うのですが、消極的な姿勢を見せてしまうと相手に1点与えられてしまいます。しかも、グランドからの攻撃権も対戦相手に与えられます。それ以外にも、止血用の白いハンカチをユニフォーム内に常備していなければなりません。常備していなかった場合は失格となってしまいます。
試合が終わるまで勝負が決まらなかった場合は、多くのポイントを獲得した方が勝ちとなります。同点だった場合は、以下の優先順位によって決まります。
1番は、ビッグポイント(高得点)を多く獲得している選手になっていることです。2番目は、警告が少ない選手であることです。3番目は、ラストポイントを獲得した選手であることです。この優先順位によって勝敗が決まります。ラストポイントも同点だった場合は、技を掛けた選手が勝ちとなります。

階級

実施階級は男子グレコローマンが1896年の大会では無差別級のみでしたが、1908年にはライトヘビー級、ライト級、ミドル級、ヘビー級になり無差別級は廃止されています。その後はライトフライ級が1972年~96年、フライ級が1948年~2000年、バンタム級が1924年~、フェザー級が1912年~2012年、ウェルター級が1928年~、ライトヘビー級は1996年まで、スーパーヘビー級が1972年~となっています。
男子フリースタイルはライトフライ級が1904年と1972年~1996年、フライ級が1904年と1948年~2000年、バンタム級が1904年~ですが1912年と1920年はなく、フェザー級は1904年~ですが1908年と2016年はなく、ライト級は1904年~ですが1912年はなく、ウェルター級は1904年~ですが1908年から3大会は開催されず、ミドル級は1908年~ですが1912年だけ未開催で、ライトヘビー級は1920年~1996年、ヘビー級は1904年~ですが1912年だけ未開催、スーパーヘビー級は1972年~と大きく変わっています。
女子フリースタイルはフライ級が2004年~、バンタム級は2016年~、ライト級が2004年~、ミドル級が2004年~、ウェルター級が2016年~。ヘビー級が2004年~と歴史が浅いですが、日本人選手が躍進しています。

展望

展望
レスリングといえば女子の55キロ級で吉田沙保里選手が3大会連続、63キロ級で伊調馨選手が3大会連続で金メダルを獲得したあと58キロ級で金メダルを獲得して4大会連続の偉業を成し遂げ、オリンピックで金メダルが期待される競技として注目されています。レスリングといえば柔道に似ているように感じますが、単なるパワー系のスポーツではなく人間の体の構造を熟知して攻めることが必要です。男子にあるグレコローマンスタイルは上半身限定で攻守を行うため、フリースタイルのように全身攻守とは違っています。
最も注目される日本人選手といえば4大会連続金メダルを獲得した伊調馨選手で、5大会連続で制覇するかが期待されています。
レスリングの強豪国といえばフリースタイルではロシア(ソビエト連邦)やアメリカ合衆国などが有名ですが、ブルガリア、ハンガリー、スウェーデン、トルコなどヨーロッパ勢が躍進しています。グレコローマンはアジア勢では日本より韓国のほうが上位に位置し、世界選手権でも好成績を収めているため驚異です。

グレコローマン

グレコローマンの日本代表選手は59キロ級の太田忍選手で、前回のリオデジャネイロオリンピックで銀メダルを獲得しています。海外の選手から忍者レスラーと呼ばれ、素早い身のこなしが特徴です。ライバルとして文田健一郎選手がおり、2016年に出場した6大会すべてで優勝しています。66キロ級の高橋昭五選手は2016年の全日本選抜選手権や全日本選手権優勝し、2017年のデーブシュルツ国際大会で優勝しています。

フリースタイル

フリースタイルではリオデジャネイロオリンピックで銀メダルを獲得した57キロ級の樋口黎選手で、ジオルコウスキ国際大会やマケドニア・パール国際大会の61キロ級で優勝しました。高谷大地選手は65キロ級の選手で、2016年にドミトリー・コーキン国際大会で優勝し、グレコローマン71キロ級でも全日本学生選手権で3位、全日本大学選手権で2位に入る実力者です。山崎弥十郎選手は74キロ級の選手で、2016年にはJOC杯ジュニアや全日本学生選手権で優勝して全日本学生選手権では2位に入り、2017年のデーブシュルツ国際大会でも3位に入り国際試合でも勝てる実力をつけてきています。

期待の選手

日の丸JAPAN
メダルの可能性が最も高い女子では前回のリオデジャネイロオリンピックで金メダルを獲得した登坂絵莉選手で、48キロ級において世界選手権で3連覇を達成するなど世界のトップに君臨しています。ライバルの須崎優衣選手は2016年の全日本選抜選手権や全日本選手権で優勝した注目の選手で、2017年のヤリギン国際大会で優勝して国際大会でも十分に戦える実力の持ち主であることを証明しました。向田真優選手は吉田沙保里選手と同じ階級で、2016年の全日本選抜選手権や全日本選手権、2017年のヤリギン国際大会でも優勝を飾っています。吉田選手の次はこの選手が53kg級を引っ張っていくことになり、世代交代ができるかどうか注目されています。
川井梨紗子選手は63キロ級で、リオデジャネイロオリンピックで金メダルを獲得し、伊調選手を避けるために階級を変更しています。土性沙羅選手はリオデジャネイロオリンピックで69キロ級で金メダルを獲得し、全日本選手権を6連覇中のため次回も期待できます。
このように、レスリングは多くの階級において日本代表選手のメダル獲得の可能性が高く、どのようになるか注目されます。

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