2020栄光の体操日本の復活の期待とオリンピック体操競技の歴史

体操競技 競技種目

いよいよ2020年は大注目の東京オリンピックが開催されますね。日本国民全員が大注目のイベントです。沢山の競技でメダル獲得が期待をされています。
特に金メダルを期待されている競技は体操競技でしょう。前回のリオオリンピックではアテネオリンピック以来獲れていなかった念願の団体金メダルを獲得することができました。また、エースの内村航平選手はロンドン・リオと2連覇を果たすことができました。北京五輪を含めれば3大会連続のメダル獲得でした。こうした背景があり、体操競技には日本国民の期待が集まっています。

器械体操の誕生と日本への輸入

器械体操は体操競技と一般体操に分けられます。ここでは体操の誕生、器械体操の成立ついて詳しくご紹介いたします。

そもそも体操は跳び箱、マット運動そしてブランコなどの多種多様な物のことを表しています。そこには器械体操の体操競技も含まれております。
器械体操の前身はあくまでも最初から競技ではなく木、棒、平行棒そして鉄棒など全身を使う運動のことでした。

人々にそのような運動が認知され始めたのは約200年前、1810年ごろのドイツのことです。
若者たちによりいろいろな器具が使われ、そして次第に技が生まれその技を誰が一番うまくできるか、どの技が難しいのかを競うようになりました。

そんな器械体操が日本やってきたのは器械体操誕生から約20年後の1830年の時です。
当時は徴兵令の施行により行われるようになった軍隊用鍛錬として行われました。

学校教育にもこののちすぐに導入されるようになりました。

日本のオリンピック参加と活躍

日本のオリンピック参加と活躍
2019年現在、日本と言えば器械体操の強豪国として頂点に君臨しています。世界のトップ3である中国、ロシアよりも目覚ましい活躍ができていました。
ですが、日本がオリンピック器械体操に初参加した1932年のロサンゼルス五輪では参加5か国中最下位になるなど、強い世界の強豪に阻まれていました。

その後、日本にとって第二次大戦後初の国際舞台となった1952年のヘルシンキ五輪では種目別でメダルを獲得するなど目覚ましい成長をとげ、1960年のローマオリンピックでは初の団体優勝。そしてそこから約20年間トップに君臨し「体操日本」の名前を世にとどろかせました。

日本体操暗黒時代

しかしその後2004年のアテネオリンピックまで日本体操暗黒時代が訪れます。
モスクワオリンピックの後からを日本ではコーチの圧倒的な技能継承の失敗、そして後継者育成の失敗で器械体操は不振を極めます。アトランタ、シド二ーオリンピックではメダルすら獲得できない時期が続きました。

しかし、この低迷期で勝てない時期でも日本の器械体操は成長を確実にしていました。
1970年に塚原 光男により跳馬の塚原跳びと1972年の鉄棒の月面宙返り降り(後方二回宙返り一回捻り降り)が発表され、現在の華やかな器械体操の大きな元の技となる技を日本人選手が発明しました。
メダルはとれていなかったものの世界では「いずれ日本は帰ってくる」といわれ恐れられていました。

その後さらに盛り上がりを見せた1988年ソウルオリンピックでは、池谷兄弟の活躍は記憶にある方もいるかと思いますが、彼らでも金メダルは獲得できていません。

しかし、そんな器械体操も復活の時を迎えます。

2004年のアテネオリンピック

アテネオリンピック
長らく体操団体として金メダルを獲得できておらず、実に28年ぶりに団体で優勝したのがこの大会です。

記憶に新しい方も多いかと思いますが、この大会をきっかけに日本は体操王者として返り咲きます。

「伸身の新月面が描く放物線は栄光への架け橋だ」これは当時、鉄棒、最終演技者だった富田選手の時に生まれた名実況

今でも団体28年ぶりに優勝した時の富田選手の鉄棒でされた実況は日本国民に勇気を与え人々を勇気づけています。

その後日本は富田選手の引退などで大きな柱を失ってしまいましたが、内村選手の登場でトップに君臨し続けます。北京オリンピック、ロンドンオリンピックでも強豪中国と2強の状態で争ってきましたが個人総合、個人種目別、また団体でも確実にメダルを獲得しており、後継者、技能の継承を成功させています。
東京オリンピックでもメダル獲得を期待されている選手が多くおり、団体個人ともにメダルが期待されます。

東京オリンピックまでに日本がすべきこと

東京オリンピックまでに日本がすべきこと
実は日本体操は今大きな危機に直面しています。
絶対的エース内村航平の怪我です。

現在彼は肩に大きなけがを抱えており、その痛みと戦いながら競技しています。
肩の怪我が原因で連覇を期待されていた世界選手権を辞退するなど、状況は深刻です。

絶対的エースの不在でメダルが獲得できない可能性も出ていますが、現在の日本代表は厚く、王者不在の穴埋めをできる選手がたくさん揃っていて、カバーができると期待しています。

カバーするためにも日本がしなければならないことは、「苦手種目のカバー」です。

昔の体操競技とは違い団体、もしくは個人総合でメダルを獲得するには6種目すべて満遍なく点を取ることができる、オールラウンダーで二つ得意な種目ある選手が必要となります。

日本は数十年前から一つの種目に特化したエキスパート型の育成をやめ、得意種目を伸ばしつつ苦手種目を徹底して練習するスタイルへとシフトしました。
これによりオールラウンダー型の選手が増えたといわれてはいます。

しかし、日本人が元々苦手としている種目の克服が難しいようです。
日本人が苦手とする種目は「吊り輪」と「あん馬」です。
日本はこの2種目により各大会で辛酸をなめてきました。

この2種目さえ克服してミスすることなく演技することができたら、王者不在でも日本は期待できます。

体操競技の魅力・競技概要・ルール

体操競技の魅力・競技概要・ルール
ここでは体操競技の魅力・競技概要・ルールを紹介をします。

体操競技の魅力

体操競技の魅力は普通の人には決してできないアクロバットな動きが大きな魅力です。そして、そんなダイナミックな演技の中、繊細で美しい演技を見れることが体操競技の魅力です。体操のルールがわからないと難しいと思われがちですが、素人の方でも素晴らしい演技は見ているだけでも分かります。

競技概要・競技種目

競技概要・競技種目が男子と女子で違います。体操競技では、男子と女子で行う種目が変わってきます。

男子の種目は全6種目です。ゆか・鞍馬・つり輪・跳馬・平行棒・鉄棒の6種目となっております。女子の種目は全4種目で跳馬・段違い平行棒・平均台・ゆかとなっております。

それぞれの種目で演技を行い、実施点数を与えられます。その点数を競い合うことが基本的なルールです。

団体戦、個人総合、種目別

団体戦、個人総合、種目別の3種類の演技日程があります。団体戦は各国、チームで各種目の演技を行い、合計点数を競い合います。個人総合は予選で選抜をされた上位選手が1人で全種目を行い合計点数を競い合います。
種目別では各種目単体の点数を競い合います。各国のスペシャリストが得意な種目の演技を行うため、団体や個人総合では見ることができないハイレベルな演技を見ることができます。

体操のルール

体操のルールここでは採点競技である体操のルールを説明します。

体操競技は技の難しさを表す「Dスコア」と演技の美しさを表す「Eスコア」の合計点数で競います。

それぞれ説明をしていきます。
Dスコアとは選手が行う技の難しさを点数化したもの各選手には技の難しさに応じて点数が与えられます。各技にはA~Iの難度が与えられます。A難度ほど簡単な技で、I難度に行くほど難しくなってきます。そして、そのA~Iの難度に0.1ずつの点数が与えられます。ですのでI難度であれば0.9点の点数が与えられます。有名な白井選手の技、「シライ3・後方伸身2回宙返り3回ひねり」はH難度で0.8点の価値を持っています。ちなみにI難度の技は「ミヤチ」と言う技で、日本の宮地選手が鉄棒にて発表をしました。
選手は1つの演技で10個の技を行い、10点の基礎点数と各難度の点数を足し合わせます。例えばC難度の技を10個実施すれば13点(技の難度0.3×10+基礎点10点)の演技価値点となります。次に、D難度の技を10個実施すれば14点(技の難度0.4×10+基礎点10点)の演技価値点となります。技の難しさが違いで初めから最大の点数が変わってきます。単純に考えると難しい技を沢山行なった方が有利になります。

Eスコアとは

Eスコアとは選手が実施した演技の美しさを点数化したものEスコアは選手が実施した技の完成度に応じて減点式で採点をしたものです。Eスコアは演技基礎点10点から減点をしていきます。
減点する項目としては、技の理想とされる角度や姿勢からの逸脱、着地の乱れなどで0.1点から0.5点の減点がされていきます。途中で落下があれば1点の減点になりますので致命的な減点になってしまいます。選手は10個の技を美しく演技をしなければなりません。どんなに難しい技を沢山行なっても完成度が低ければ大きな減点をされてしまいます。各選手は難しい技を行いDスコアを上げると同時に、完成度を高めて減点を無くし高いEスコアを取らなければなりません。難しい技でDスコアを高めても、完成度が低くEスコアが低くなっても高得点は取れません。しかし、完成度を求めすぎ、簡単な技ばかりを行なっていても高得点は取れません。
オリンピックレベルの選手はその2つを天秤にかけて、今自分にできる最高の演技を模索し、実施をするのです。簡単ではありますが、体操競技のルールをわかってもらえましたでしょうか。細かいルールまでと行かなくても簡単なルールを覚えれば体操競技の面白さが2倍にも3倍にもなります。

日本体操期待の選手

日の丸JAPAN

絶対王者「内村 航平」

けがをした絶対王者がオリンピックで活躍できるのか?日本の国民はみなが彼に期待と不安の視線を向けていることだろうと思います。
誰も無しえなかった世界選手権6連覇を成し遂げた王者に最大のピンチが訪れています。

内村 航平選手の強みは安定した着地にあります。着地が強い選手はどの種目でも高得点を取ることができます。
特に着地が強い選手が勝ち上れる種目は床です。床は全種目の中で最も着地の回数が多い種目です。
そして着地は動くと大きな減点対象にもなる勝敗を分ける上で非常に大切なポイントになります。
内村選手は高得点を取れる技を多く床演技の中に入れており、高得点獲得が期待されています。
またほかの種目でも安定的に得点を取ることができるので、けがをしてもなお、東京オリンピックでの活躍に期待したいです。

捻り王子こと「白井 健三」

内村選手に代わってエースとして期待できるのが、白井健三選手です。
彼の特徴も安定した着地と高難度の捻り技です。

床の4回ひねり(F難度)の安定度は誰にもまねできません。
ただ彼にも1つ不安要素があります。
それが吊り輪です。

元々パワーのある選手ではないのですが、吊り輪の力技や振動静止技を行った際のワイヤーの揺れによる減点が大きく点が伸びないのが白井選手の不安要素です。

日本国内であれば、吊り輪で取れなかった点数を床の点で補うことも可能ですが、相手が中国、ロシアになると話は別です。

無難に確実に吊り輪で点が取れるように頑張ってもらいたいです。

最後に

2020東京オリンピック
自国開催の東京オリンピックだからこそ「体操日本」をもう一度見せて欲しいです。
オリンピックでの日本、器械体操は華やかな勝利、の歴史ばかりではありません。
だから培ってきたノウハウで日本は王者へと返り咲きました。

そしてエース不在の今も日本は再び暗黒時代に突入してしまいそうになっているのは確かですし、東京オリンピックでは中国、ロシアの強豪国が1位の座を再び狙っていることでしょう。
中国は技の切れもよく難易度も高く、精密で絶対にミスをしません。
彼らに勝つには日本もミスなく、日本の体操を確実に行う必要があります。

ミスなく演技さえできたら日本は中国にも絶対に勝てるので日本の活躍に期待です。

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