今からボクシングを絶対に楽しむために。歴史・問題・ルール・展望を今からチェック

ボクシング 競技種目

歴史

オリンピックでのボクシングの歴史は長く、まさにオリンピックとともに歩んできたクラシックな競技だといえます。
B.C.9世紀からB.C.4世紀にかけて行われていた、古代オリンピックから競技種目に名を連ねている伝統種目です。

近代オリンピックになってからは1904年アメリカでのセントルイスオリンピックから実施されるようになりました。

階級の歴史

この時から既に最重量級の『ヘビー』、見ていて一番面白い階級だと言われる『ミドル』を筆頭に『ウェルター』、『ライト』、『フェザー』、『バンタム』、『フライ』と基本の7種目が開催されています。
その後、1912年スウェーデンでのストックホルムオリンピックでは開催が見送られたものの、1920年のベルギーアントワープオリンピックから『ライトヘビー』を階級に加えて、以降2016年のブラジルリオデジャネイロオリンピックまで継続開催される人気種目となっています。

女子選手の参加

女子選手の参加
特筆すべきことといえば、2012年のイギリスロンドン大会から、女子選手の参加が認められたのは驚きであるともいえます。
近年は拡大オリンピックを懸念して、競技数や競技種目の縮小傾向を強めていたからです。
女子はその傾向の中でフライ級・ライト級・ミドル級の3階級のみで覇権を競うことになりました。
これに割りを喰ったのが男子のフェザー級だともいえます。
日本ではプロ・アマ問わずボクシング界に大きな影響を与えた『はじめの一歩』の主人公幕の内一歩の階級でもあり、ロンドンオリンピック当時はマスメディアを賑わせました。
このロンドンオリンピックの競技システムがリオデジャネイロオリンピックも継続されました。
東京オリンピック2020では男子8階級、女子5階級での実施が予定されています。

不透明な東京オリンピック2020ボクシング競技

では東京オリンピック2020ではどうなるのか?といえば、実は開催が未定なのはご存知の方も多いです。
ようやく開催の方向で調整が進んでおり、6月下旬のIOC総会で最終決定する見込みです。
あくまでも選手のことを考えてのIOCの措置でもあるために、現在の統轄団体である国際ボクシング協会『AIBA』での最後のオリンピックになる可能性も高いです。

オリンピックにおけるプロ選手の参加問題

ボクシングにおけるプロ選手の参加問題は紆余曲折の末にリオデジャネイロオリンピック開催の2ヶ月前の国際ボクシング協会の臨時総会でプロ参加が解禁されました。
しかしこれが大きな波紋を呼びます。
AIBA側はオリンピックにプロの参加を認めていない競技はボクシングだけだと主張したのに対して、プロ側の猛反発を生みます。
プロモーターの猛反発もさることながら、現役世界王者、現役を退いた著名な選手も猛反発し、明らかな対立姿勢が生じました。

オリンピック開催直前でのプロ選手参加の解禁をAIBAの拝金主義と捉えた関係者が多いのに加え、実力面での差から生じるアマチュア選手の安全面を懸念しての発言も多数寄せられました。
リオデジャネイロオリンピックからボクシング競技はヘッドギアの着用義務を廃止しており、これが議論に輪をかける形になりました。

こうした中でプロボクシングのいわゆる四大団体(WBA・WBC・WBO・IBF)はこぞって声明を発表しています。
プロとアマチュアの対戦はスポーツマン精神に反するとして各団体の認定王者が出場した場合は王座剥奪を宣告します。
老舗の世界ボクシング評議会『WBC』はさらに強硬姿勢で、出場した場合は一年間世界ランキングから除外すると通告しました。
このためリオデジャネイロオリンピックのプロ選手の参加はわずか4名に終わりました。

東京オリンピック2020展望

東京オリンピック2020展望
「ボクシング」競技の展望ですが、見通しが不透明でようやくIOCがオリンピック予選の要項を発表したのが、2019年の5月下旬です。
このため各地域の予選が2020年の1月から5月までで開催される予定です。
実際の日程に関しては6月下旬のIOC総会でのボクシング競技の正式オリンピック参加が確定しない限り、発表されることはないです。
さらに不透明に輪をかける事態があります。
女子ボクシングにおいては、既に階級が発表され、フライ51㎏級、フェザー57kg級、ライト60kg級、ウェルター69kg級、ミドル75kg級の5種目で拡大開催されることになりました。

但し男子に関しては8階級での開催日が確定されているものの、未だに定かではない状態です。
1904年のセントルイスオリンピックの原点に立ち返っての8階級も充分想定内ではあるのですが、人気のある重量級のスーパーヘビー、ライトヘビーといった階級を除外するのは現実味が薄いと思われます。
ライトヘビーが除外された場合は人気階級のミドルに階級を落とす選手も多く出ることが予想されます。
オリンピックは参加することに意義があるとう言葉もありますが、国によっては入賞でも充分な評価と報奨を得る国もあります。
このため階級を移動する選手も多くでることも予想されます。

ルール・競技概要

東京オリンピック2020ボクシングのルール概要ボクシングは1対1でおこなわれる。
6.1メートル×6.1メートルの正方形のリングでおこなわれる。試合の時間は男子3分×3分、女子3分×3分でおこなわれる。

着用するもの

着用するもの
選手達はみなランニングシャツとトランクスを着用する。赤と青の2種類の色があり、自分の割り振られたコーナーの色とおなじ色のものを着用する。
着用しトランクスのベルトラインは白色でなくてはならない。
選手達はガムシールド、カッププロテクターの着用が義務づけられている。バンテージも着用する。
バンテージは拳を保護するもので、主催者側が提供することになっている。
男子選手、女子選手どちらも手にはグローブを装着する。

グローブ

グローブにもサイズがあり、69キログラム以上の競技者達は12オンスのサイズのグローブを着用し、そのほかの競技者達は10オンスのサイズのグローブでAIBAの公認を受けたものを着用しなければならない。女子は頭にヘッドギアを装着しなくてはならない。

他の格闘技では肘や頭、足などで攻撃してもいい競技もあるが、ボクシングは左右の拳だけで攻撃しなければならない。
攻撃可能部位は上半身のみでほかの格闘技に比べてひじょうに狭く、限られているため、相手の隙をよみ、駆け引きをしながらの攻防でとても緊迫した戦いがくりひろげられる。

階級

ボクシングは体重による階級分けが細かくされていて、ある意味フェアなスポーツである。
選手達は、自分の標準体重より体重を落として試合に挑むことが多い。
これがよく耳にする減量である。減量による体のへの影響は大きいので、減量をすることには賛否両論あります。
男子選手の体重の階級分けはこれから決定される。女子選手の体重の階級分けは、フライ51キログラム級、フェザー57キログラム級ライト60キログラム級、ウェルター69キログラム級、ミドル75キログラム級の全5階級でおこなわれる。

勝敗についてのルール

勝敗についてのルール
ポイント勝ち、RSC勝ち、失格勝ち、ノックアウト勝ち、これら4つの種類の勝ち方がある。
ポイント勝ちというのは、5人のジャッジの得点が試合の判定になり、ポイントが多い選手の勝ちになる。
RSC勝ちというのは、レフリーストップコンテストという言葉の約で、レフリーが競技者達の体の安全のためを考え試合を止めたとき、RSC勝ち判定となる。
スポーツは楽しいものでなくてはならないので、RSC勝ちというのはとても大切な勝敗判定です。
失格勝ちはルールーに違反して失格になった時に勝ちとなるもののことです。ごく稀に、両者が失格になることもある。
ノックアウト勝ちは、よく聞くKO勝ちことです。ダウンして、10秒以内に競技を続けれない時、またはレフリーがカウントを省略した時にこのノックアウト勝ちと判定される。

反則行為

ベルトラインより下を攻撃する、ホールディングをする、足をひっかけるなどが代表的で、他にもサミングという相手の目に親指を入れていく行為やバッティングという頭で相手の顔を攻撃する行為などがある。
これらの行為は競技者達が試合続行不可になってしまうこともある行為なので厳しく判定されることが多い。反則をすると1ポイントずつ減点されていく。このポイントがジャッジ5人の判定の時に大きく影響してきます。
ポイント判定は、どれだけ試合を優勢に進められているか、どれだけクリーンヒットさせられているかなど細かいところまで見られている。そのためずっと守って綺麗に1発あてる、などを繰り返していても、それだけではポイントで相手に優ることはできない。手数を多く出し、相手の攻撃をかわしながら自分の攻撃をきれいにあてる。これがボクシングです。

参加資格

また前回のリオデジャネイロオリンピックの際に、プロ選手の参加問題で波紋を呼びましたが、参加資格についても大きく話題になりました。
それは『国際ボクシング協会・AIBA・APBランキング』の存在です。
世界ボクシング協会『WBA』、世界ボクシング評議会『WBC』、国際ボクシング連盟『IBF』、世界ボクシング機構『WBO』を除いて『AIBA』が独自に産出したランキングの1位に優先的にオリンピックの出場権利が与えられるものでした。
これと同様にAIBAが認定したプロ大会ワールド・シリーズ・オブ・ボクシング『WSB』もオリンピック予選として成り立っています。
リオデジャネイロオリンピックでも各階級2人プラスAPB & WSB最終予選3人と5枠(主催者推薦枠が1』と大きなウエイトを占めていたのです。
オリンピックの1階級の総エントリー数のうちの約1/4を占める『AIBA』関連の枠がどうなるのかは注目に値するでしょう。

日本人選手の展望

日の丸JAPAN
日本の軽量級選手たちにもチャンスありか!?ホームタウンディシジョンが発生しやすい競技ボクシング!!

混迷の中でコンディションが作りづらい海外の選手と比べて、恩恵を受けることができる日本勢は有利な面はあります。
ロンドンオリンピックで金メダルを獲得した村田選手はミドル級での快挙でした。

その一方でメダルに隠された見落としがちな事実も忘れてはいけないです。
同じロンドンオリンピックでバンタム級で銅メダルを獲得した清水選手が初戦を突破した際には、シドニーオリンピック以来の日本人選手の白星だと話題を集めたのを覚えている方は多くないです。
今回も恐らく厳しい状況でのオリンピックになるでしょう。
メダルが有力視される選手は現段階では皆無ですが、コンディショニング調整で優位に立てる点は有利に働きます。
またオリンピックといえど過去の様々な競技で『ホームタウンディシジョン』は見られます。
ボクシングはアマチュア、プロ問わず『ホームタウンディシジョン』の発生しやすい競技ですので、日本人選手が軽量級で波乱を起こす要素は充分です。

海外強豪国の展望

海外強豪国の展望
海外勢で注目国はアメリカ!!旧ソビエト勢、キューバ
オリンピックの歴史の中でボクシングはアメリカの1つのお家芸といえる競技でした。
しかしリオデジャネイロではまさかの男子は金メダル0という結果に終わっています。
しかも銀1銅1という不振に終わったため、東京オリンピック2020では捲土重来を期しています。
キューバは相変わらずの強さを見せているのですが、やはり注目は旧ソ連時代から優秀な選手を輩出している中央アジアの2カ国カザフスタンとウズベキスタンです。
この2カ国の選手に加え、当然ロシア、アゼルバイジャンの旧ソ連勢に注目が集まります。
アメリカVS旧ソ連、キューバ冷戦時代のような勢力争いになる可能性も高いです。

女子はレスリングや柔道と同様に階級が増えた時には大規模な選手の階級変更があります。
リオデジャネイロの銀メダリスト、銅メダリストの中から金メダリストが出る可能性は高いでしょう。

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