2020テニスでの日本人プレイヤーの期待と過去の歴史とルールの確認

テニス 競技種目

オリンピックでのテニスの歴史

第1回は1896年のアテネで開催されて2020年で32回目になります。当時は規模が小さく現在のように複数の競技を同時にすることは難しく、ノウハウも資金力がなくて苦労しました。その後、規模の拡大に伴って国際オリンピック委員会は各競技連盟に要望を出し競技数が増えて現在に至っていますが、テニスに関しては1896年のアテネから開催されています。

過去の日本人選手の活躍

過去の日本人選手の活躍
オリンピックのテニスで日本が初出場した年は1920年の第7回のアントワープで、熊谷一弥選手がシングルスにおいて銀メダル、熊谷一弥選手と柏尾誠一郎選手のダブルスで銀メダルを受賞しました。しかし、1928年の第9回のアムステルダム大会から種目からテニスが外され、復活は1984年の23回目のロサンゼルス大会まで56年も空白の期間がありました。ロサンゼルス大会ではエキシビション競技として復帰し、次回のソウル大会で正式種目になっています。日本人選手は1996年の26回目のアトランタ大会で伊達公子選手がベスト8、杉山愛選手がベスト16になりました。そして、2016年には錦織圭選手が銅メダルを獲得し、世界から注目される存在になったことは記憶に新しいです。

オリンピックの位置づけ

オリンピック復帰後のテニスは2020年で32年になりますが、4大大会を頂点にオリンピックを5番目の大会と考える傾向があります。4大大会とは全豪オープン、全仏オープン、全英オープン、全米オープンで、オリンピックはこれらの次に位置付けられています。基本的に、日本人はテニスに関しては1920年の熊谷一弥選手から2016年の錦織圭選手までオリンピックにおいては100年近くもメダルを獲得できず、アメリカやスペインの選手が上位を占めていました。

ルール・競技概要

ルール・競技概要
「テニス」はネットをはさみ1対1もしくは2対2で、ラケットでボールをノーバウンド(レシーブのときは必ずワンバウンド)もしくはワンバウンドで相手コートに打ち返す競技です。
来年の東京五輪では、男女別シングルス(1対1)、男女別ダブルス(2対2)、男女ミックスダブルス(2対2)の計5種類あり、全てトーナメント方式で行われます。

ポイントについて

1ゲーム4ポイント(40-40になった場合は「デュース」となり、2ポイント差がつくまで続く)で、6ゲーム先取ゲームカウント5-5となった場合は7ゲーム先取します。ゲームカウント6-6になった場合は「タイブレーク」とし、7ポイント先取します。)を1セットとし、2セット先取した選手(ペア)がその対戦の勝利者となります。
なお、男子シングルスの決勝戦に関しては、3セット先取をして優勝となります。また、シングルス・ダブルスともに、準決勝で負けた選手(ペア)同士で3位決定戦を行います。

ルールについて

コイントスにより、サービス・レシーブ・コートを選ぶことができます。サーバー(サーブを打つ選手・ペア)は相手コート斜めにある小さなエリアにサーブ(手でボールを放って「トス」ボールが地面に落ちる前にラケットで打つ。トスを上げたとき、ボールが打ちづらかった場合はそのボールを触れずに地面に落ちればやり直しができる)をノーバウンドで入れます。
ただし、コートに入る前にネットに触れた場合は「レット」となり、サービスの打ち直しとなります。1回サーブを失敗「フォールト」しても、もう1回打つことができ、2回とも失敗した場合は「ダブルフォールト」となり、相手のポイントとなります。サーブを打たれたボールをラケットで指定された相手コートに打ち返します。指定されたコートにボールが入らなかった場合は「アウト」となり、相手ポイントになります。
基本的に、ボールを打ち返せなくなるまでラリー(お互いボールを打ち返すこと)は続きます。

相手ポイントになる主な場合

  • 相手が打ってきたボールを打ち返せなかった
  • 自分の打ったボールがネットに当たり相手コートに入らなかった
  • ボールをツーバウンドで打ち返した
  • 自分の打ったボールが指定された相手コートに入らなかった(ただし、白線上に少しでもボールが触れている場合は「アウト」ではない)
  • 相手の打ったボールがノーバウンドで直接自分に当たった
  • 自分の打ったボールがノーバウンドで直接審判(審判台)に当たった
  • 自分もしくはラケットがネットに触れたもしくはネットを越えた
  • サービスを2回とも失敗した

など

休憩

奇数ゲームが終わった時、コートが入れ替わります。その際、少しの休憩時間があり、水分補給をしたり汗を拭いたりすることができます。プレー中にラケットのストリング(ガット)が切れてしまった場合は、アンパイア(審判)に申し出れば交換をすることができます。ただし、ストリング(ガット)を張り替えるなどラケットをその場で修理することは認められていません。ゲームが終わった時も休憩時間があり、そこでウェアを着替えたり、トイレに行ったりすることが認められています。また、プレー中に脚がつったり痙攣したりなどした場合は治療することも認められています。

チャレンジ

チャレンジ
最後に、どの種目でもビデオ判定が増えてきましたが、テニスでもビデオ判定「チャレンジ」があります。審判の判定に対してビデオ判定をしてもらいたい時(「アウト」の判定だったが、実際はコートに入っているのではないか?)はアンパイアに申し出ればリプレイを見ることができます。チャレンジに成功すれば審判の判定を覆すことができます。チャレンジに失敗した場合は審判の判定通りになります。なお、チャレンジは1セット3回まで認められ、タイブレークになった場合は1回増えます。

出場条件

基本的に、オリンピックでは男女のシングルスとダブルスが行われ、出場できる人数は男女ともシングルス64選手、ダブルス32組です。テニスはサッカーやバレーボール、野球と違い予選はなく、各国での代表経験の有無や世界ランキングに応じて判断されます。出場資格は2020年であれば2017年~2020年の間に男子はデビスカップに女子はフェドカップに最低2回以上出場した選手で、そのうち1回は2019年~20年であることが条件です。この条件を満たしていれば各国の協会が推薦しますが、受けたからといっても出場することは不可能です。次に、世界ランキング上位者でなおかつ条件を満たし、国際テニス連盟が国別の出場上限数に応じて決めます。

アマチュアとプロフェッショナルの二極分化

テニスはイギリスやアメリカで19世紀末から選手権大会が実施され、1896年の第1回近代オリンピックで実施された9種目の一つで唯一の球技でした。
テニス界は1920年代後半にアマチュアとプロフェッショナルの二極分化が始まり、国際オリンピック委員会がテニス競技を1928年のアムステルダム大会から除外しました。その後は1960年代までアマチュアで一定以上の成績を残せばプロテニス選手に転向し、プロテニスツアーに参加する形態になりました。
4代大会はアマチュア選手のみが参加するため権威が低下し、アマチュアとプロフェッショナルのギャップに苦しめられ1968年にプロ解禁になってからアマチュアが参加できなくなっています。1968年のメキシコシティー大会で公開競技としてテニス競技が実施されたものの、国際オリンピック委員会はアマチュア憲章を放棄していませんでした。しかし、1980年にサマランチ会長がアマチュア憲章の放棄とプロフェッショナルの解禁を掲げ、1988年ソウル大会からトッププレーヤーが参加できるトーナメントとして復活を果たして現在に至っています。

期待の日本人選手

日の丸JAPAN
来年の東京五輪のテニスの日程は7月25日から30日までが予選で、メダル確定日は31日から8月2日まで8日間にわたって行われます。
最近では男子では錦織圭選手、女子では大坂なおみ選手が活躍して人気が高まっているため、世界の強豪との対戦が今から注目されているものです。日本人選手は錦織圭選手や大坂なおみ選手以外では男子では西岡良仁選手、ダニエル太郎選手女子では土居美咲選手や日比野菜緒選手の出場が濃厚です。
日本はオリンピックにおいてメダルを初めて獲得した競技がテニスですが、1920年のアントワープ大会においてシングルスで熊谷一弥選手が、ダブルスで柏尾誠一郎選手と組んでそれぞれ銀メダルを獲得しています。その後は世界の強豪選手を前にメダルを獲得できない状況が続いていましたが、2016年には錦織圭選手が96年ぶりに銅メダルを獲得したことで一躍注目されました。今大会の注目は錦織圭選手以外にリオデジャネイロ大会に出場したダニエル太郎選手や杉田祐一選手で、前大会のように日本中を湧かせてくれるか期待が膨らみます。
一方の女子は過去に沢松奈生子選手や伊達公子選手、杉山愛選手などがオリンピックに出場し、最高成績はアテネ大会で杉山愛・浅越しのぶペアのダブルス4位です。しかし、最近では躍進中の大坂なおみ選手やリオデジャネイロ大会に出場した土居美咲選手などにも期待できます。

海外の強豪選手

海外の強豪選手は男子では国際テニス連盟が主催する4代大会の常連であるセルビアのジョコビッチ選手、イギリスのマリー選手、スペインのナダル選手、スイスのフェデラー選手やバブリンカ選手は33歳から38歳になり、次の世代のクロアチアのチリッチ選手やカナダのラオニッチ選手や若いオーストリアのティエム選手の台頭が注目されています。
女子では世界最強とも言えるアメリカのセリーナ・ウィリアムズ選手はオリンピックでも最多の4つの金メダルを獲得し、2020年大会でも優勝候補の筆頭として君臨しています。その座を脅かす存在としてドイツのアンゲリク・ケルバー選手で、28歳にして初めて4大大会のタイトルを2つ手にしている遅咲きの選手です。若手ではラトビアのエレナ・オスタペンコ選手が急成長し、2017年の全仏オープンでノーシードで優勝しています。
オリンピックではダブルスもあり、スイスのフェデラー・バブリンカの黄金コンビが2008年に金メダルを獲得し、2012年にはダブルス最強ペアと呼ばれているブライアン兄弟を破って優勝しました。ダブルスはシングルスにはないチームワークが求められ、どのような展開になるか注目されるところです。

東京オリンピック2020テニスでの期待

東京オリンピック2020テニスでの期待
東京オリンピックは1964年以来56年ぶりに日本で開催され、成長著しい日本人選手がどこまで活躍できるか注目されています。テニスは長い中断期間がありましたが最近では日本人選手が4大大会でも活躍し、世界中から注目されているため東京大会でも期待できます。
前回の東京五輪ではテニスは実施されなかったため、日本で行われることは初になります。オリンピックは4大大会の影に隠れがちですが2020年は日本で行われる大会になり、男子では錦織圭選手女子では大坂なおみ選手がメダルを獲得できるか期待されて注目度が高い競技です。テニスの世界ランキングは長年変わらないものですが、最近では日本人選手が快進撃するなど変わっています。
東京オリンピックは56年ぶりに日本で開催され、テニスの世界的な大会が初めて行われるため日本人選手が注目されやすいです。メダルの可能性は前回の大会で錦織圭選手が銅メダルを獲得し、大坂なおみ選手も2018年に全米オープンで優勝したため期待できます。

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